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税理士インタビュー台本

【警告】実家の相続で絶対にやってはいけない7つ税理士に聞いたら、売れない実家(負動産)は税金0円でも地獄でした

実家を相続したら絶対やってはいけない7つ。基礎控除も5%ルールも知らない人向けに税理士が全部解説

  • 目標尺28〜30分
  • 作成2026-09-28
  • 7つの項目

★=収録前に税理士が確認する項目

サムネ案:2人の顔+「やってはいけない7つ」+赤帯「売れない実家は別」

旧版(9つ)はこちら

サムネ案

サムネ案1:外観×赤帯:やってはいけない7つ/売れない実家は別
案1外観×赤帯:やってはいけない7つ/売れない実家は別
サムネ案2:荷物だらけの居間:相続税0円でも地獄
案2荷物だらけの居間:相続税0円でも地獄
サムネ案3:納税通知書と鍵:税金279万円→0円
案3納税通知書と鍵:税金279万円→0円

右側1/3は空けてあり、収録後に2人の顔写真を合成する

設計メモ

  • 現行(9つ版)の中身を、依頼者が決めた「7つ」の項目立てに組み直した。数字・要件・★は9つ版から移しただけ。
  • 聞き手=笹岡。「基礎控除?5%ルール?」が分からない視聴者の代表として、分からない言葉はその場で全部聞き返す。税理士は毎回、数字の例で答える。
  • 前半6分で「相続の税金の前提」を講座にする。ここを飛ばすと後半が分からない。期限(相続登記3年・相続税10か月・特例の3年目の年末)は⑤でまとめて話す。
  • 「やってはいけない」は7つ。①〜④が「相続した直後にやりがちなこと」、⑤⑥が「期限とお金の読み違い」、⑦が「全部を防ぐ方法(専門家への聞き方)」。元動画の6つのうち税理士が解説すべきもの(名義・放置・特例・片付け費用)は残し、法律側の話(共有の権利関係、認知症と後見、相続登記・相続放棄の手続き)は税金に関わる範囲だけにして、残りは司法書士回に回す。
  • 各項目で「売れる実家」と「売れない実家(負動産)」の両方の答えを出す。
  • 家族設定:父が亡くなり、母(鶴岡)、長男=笹岡役(仙台)、長女(東京)。遺産は預金2,000万円+実家。実家は2パターン。実家A=鶴岡駅近、売れば1,500万円。実家B=農村部、農地と作業小屋つき、宅建士3社が「値段がつかない」。
  • 数字・要件は2026年9月時点の私の理解。★は収録前に税理士に確定してもらう。

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0掴み

0:00–1:30
笹岡

実家を相続した人がやってしまう失敗、一番多いのは何ですか

税理士

相続税がゼロだと分かった瞬間に安心して、何もしなくなること

笹岡

相続税ゼロなら安心じゃないんですか

税理士

実家にかかる税金は3つある。相続税はそのうち1つで、しかも一番かからない税金。残りの2つで数百万円変わる

笹岡

しかも、実家の名義は『そのうち決めよう』ができなくなったと聞きました

税理士

2024年4月から相続登記が義務。相続を知ってから3年以内に名義を決めて登記しないと、10万円以下の過料。放置している家はまずここで引っかかる

笹岡

今日は、僕みたいに基礎控除も5%ルールも分からない人向けに、前提から全部聞きます。そのうえで『やってはいけない7つ』。僕の相談窓口に来る実家の半分は値段がつかない家なので、売れない家の答えも毎回聞きます

テロップ
実家の税金は3つ名義は3年以内が義務やってはいけない7つ売れない家は答えが変わる

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1前提講座:そもそも実家の相続の税金

1:30–7:30
笹岡

期限の話は⑤でまとめて聞きます。まずは税金の前提から

1-1実家にかかる税金は3つ

税理士の答え

  • ①相続税:もらった時に1回。②譲渡所得税:売った時に1回。③固定資産税:持っている間ずっと毎年
  • 普通の実家は①がかからず、②と③で損をする。今日の話の8割は②と③
テロップ
①相続税=もらう時②譲渡所得税=売る時③固定資産税=持っている間

1-2相続税の「基礎控除」

笹岡

基礎控除って何ですか

税理士の答え

  • 相続税は「遺産の合計」から「基礎控除」を引いて、残った分にだけかかる。基礎控除=3,000万円+600万円×相続人の数
  • 設定家族なら母・長男・長女の3人で、3,000万+600万×3=4,800万円。遺産が4,800万円以下なら相続税は0円、申告もいらない
  • さらに母がもらう分は1億6,000万円まで非課税(配偶者の税額軽減)。だから一次相続(父が亡くなった時)はほとんどの家で相続税が出ない
笹岡

実家はいくらで数えるんですか

税理士の答え

  • 土地は「路線価」(道路ごとに国が決めた1㎡あたりの値段、時価の8割くらい)。路線価がない田舎は「固定資産税評価額×倍率」
  • 建物は固定資産税評価額そのまま。築40年の木造なら数十万〜200万円程度になっていることが多い
  • 実家Aは土地1,000万+建物100万=1,100万円の評価。預金2,000万と足しても3,100万円で4,800万円以下→相続税0円
  • 実家Bも評価はゼロにはならない。農地・山林は倍率方式で、売れない土地でも評価額がつく。ここは⑦の「負動産の評価減」で戻る
テロップ数字
3,000万+600万×人数3人なら4,800万円配偶者は1億6,000万円まで非課税

1-3譲渡所得税と「5%ルール」

笹岡

売った時の税金はどう計算するんですか

税理士の答え

  • 税金がかかるのは「利益」だけ。利益=売値−(親が買った値段+買った時の費用)−売る時の費用
  • 相続した家は「親が買った値段」を引き継ぐ。親が30年前に2,000万円で買っていれば、1,500万円で売っても利益はゼロ、税金もゼロ
  • 問題は「親がいくらで買ったか分からない」家。契約書がないと、税務署は「売値の5%」を買った値段とみなす。これが5%ルール
  • 実家Aを1,500万円で売る。契約書なし→買った値段は75万円扱い。売る費用50万円。利益1,375万円。税率20.315%(所得税+住民税、5年超持っていた場合。相続の場合は親の持っていた期間も足す)で約279万円
笹岡

2,000万円で買った家が、書類がないだけで279万円取られる

税理士

そう。だから④で『書類を捨てるな』が出てくる

テロップ数字
利益=売値−買った値段−費用書類がないと買った値段は売値の5%1,500万円なら約279万円

1-4固定資産税の「6分の1」

税理士の答え

  • 家が建っている土地は、固定資産税が6分の1に軽くなっている(住宅用地の特例、200㎡まで)
  • 家を壊して更地にすると翌年からこの特例が外れる。放置して「管理不全空き家」「特定空き家」の勧告を受けても外れる。どちらも最大6倍
  • 実家Bの固定資産税が年8万円なら、特例が外れると最大48万円★
テロップ数字
住宅用地は6分の1壊しても、放置しても、最大6倍

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2やってはいけない7つ

7:30–27:00

「相続税0円」で安心して放置する

7:30–10:00
笹岡

1つ目は、掴みで出た『相続税0円で安心』ですね

税理士の答え

  • 相続税0円は「税務署に用がない」だけ。②譲渡所得税の特例には期限があり、③固定資産税は毎年かかる。放置は「特例の権利を捨てながら税金を払い続ける」こと
  • 売れる家の場合⑤で出る「空き家の3,000万円控除」は相続から3年目の年末まで。何もしないと279万円が戻ってくる
  • 売れない家の場合年8万円の固定資産税+火災保険★+草刈り・除雪★+帰省の交通費=年20万円前後を払い続け、勧告で年60万円。10年で数百万円。相続税0円の家が一番払う
テロップ数字
3年目の年末年20万円→勧告で60万円
笹岡

放置していると、固定資産税はどう変わりますか

税理士の答え(特定空き家の固定資産税)

  • 固定資産税の納付書は毎年1月1日の名義人に届く。県外の長男名義なら、住んでいなくても長男が払う
  • 母が施設に入って家が空くと、その時点で「空き家」。放置して市から「管理不全空き家」の指導、それでも直さないと「特定空き家」に指定されて勧告。勧告を受けた翌年から住宅用地の6分の1がなくなり、固定資産税は最大6倍
  • 実家Bなら年8万円→最大48万円★。長男は帰省もできないのに、母名義の時の6倍を払う
  • 勧告の前に「助言・指導」の段階がある。ここで草刈り・屋根の応急処置をすれば6倍は避けられる。手紙が来たら放置しないのが一番の節税
  • 母名義のままでも同じことは起きる。違うのは「誰の口座から出るか」だけ。だから名義を決める時に「空き家になったら誰が管理して、いくらかかるか」を先に決める(これが②)
テロップ数字
納付書は1月1日の名義人へ特定空き家の勧告で翌年から最大6倍指導の段階で直せば戻らない

売れない家の場合相続税0円の家ほど「何もしない」になりやすく、放置の費用が一番かかる

腹を割って話をしない

10:00–13:30

だれが何を相続するのか、誰が責任をもって管理するのかを決める

笹岡

僕の相談窓口で一番多いのは、兄妹で話していない家です

税理士

税金の失敗も、ほとんどはそこから始まる。話し合って決めることは3つだけ

税理士の答え(話し合って決める3点)

  • (a) 誰が実家を相続するか=誰の名義にするか
  • (b) 誰が管理して、固定資産税や草刈りの費用を誰が払うか
  • (c) 売るのか残すのか、いつまでに決めるか

(元動画Bの「母親名義の実家が税金地獄」をここに統合)

笹岡

(a)の名義から聞きます。父が亡くなって母が住み続ける家。将来のことを考えて長男の僕の名義にしていいですか

税理士の答え

  • 税金の面ではやめたほうがいい。自分が住んでいる家を売る時の「3,000万円控除」(居住用財産の特別控除)は、住んでいる人の名義でないと使えない。長男名義だと母が住んでいても使えない
  • 母名義のまま母が一人暮らしで亡くなり、相続した子が売る→「空き家の3,000万円特別控除」が使える。これが王道
  • 母が元気なうちに母自身が売るのが実は最強。居住用3,000万円控除に加えて、10年超持っていた家は税率が14.21%に下がる★。老人ホームに入った後でも、住まなくなって3年目の年末までに売れば使える★
  • 売れない家の場合控除は関係ない。名義=「最後に手放す費用を払う人」。県外の長男名義にすると、勧告や解体命令の宛先が長男になる。名義を決める前に「売れるか」を確かめる
テロップ数字
3,000万円控除は住んでいる人だけ親が売れば税率14.21%
笹岡

(b)の費用のところで、兄妹が揉めたらどうしますか

税理士の答え(揉める時は数字で話す)

  • 兄妹が「預金は半分ずつ、実家Bは兄」で揉める時は、実家Bの「これから10年でかかる費用」を数字で出す。年20万円×10年+解体費で、預金の分け方が変わる
  • 相続して、実家Bを1人に寄せる。引き受ける人に預金を多く分ける(代償分割なら贈与税なし★。③で詳しく)。解体費・国庫帰属の負担金を預金から出す前提で協議書を書く
  • 一番いいのは親が元気なうちに親名義で手放すこと。親が売れば居住用3,000万円控除と10年超の軽減税率が使える。農地は農業委員会の許可が要るので時間がかかる。相続してから動くより1〜2年早く終わる。だから(c)は、親が元気なうちに家族で話しておく
テロップ
決めるのは3つ:名義・管理と費用・売るか残すか負動産は費用込みで1人に寄せる話すのは親が元気なうちに

売れない家の場合誰も欲しくない家だからこそ、「誰が引き受けて、費用をどこから出すか」を先に決める

共有名義にする

13:30–15:30

(元動画の①共有名義。税金に関わる範囲だけ)

笹岡

②で『誰が』を決めないまま相続すると、どうなりますか

税理士

とりあえず兄妹の共有名義、になる。これが3つ目

税理士の答え

  • 共有で売ると、全員が自分の持分で申告する。空き家特例は1人ずつ使えるが、3人以上だと1人2,000万円
  • 売れる家の場合3人の共有で売ると、3人ともそれぞれ申告。空き家特例は使えるが、1人2,000万円ずつになる
  • 分け方には税金の差がある。「換価分割」(売ってお金を分ける)は各自が譲渡所得税。「代償分割」(1人が家をもらい、他の人にお金を払う)は代償金に贈与税はかからない★。負動産を1人に寄せる時は代償分割が使いやすい
  • 売れない家の場合「誰も要らないからとりあえず共有」が最悪。固定資産税の納付書は代表者1人に来る。国に引き取ってもらう制度(国庫帰属)は共有者全員で申請。1人に寄せて、費用は預金から出す取り決めを協議書に書く
テロップ数字
換価分割=各自に譲渡税代償分割=代償金に贈与税なしとりあえず共有が最悪

書類を捨てる

15:30–18:00
笹岡

片付けの時に、何を捨てちゃいけないんですか

税理士

捨ててはいけない書類は2種類。親が買った時の書類と、自分が払った片付け・解体の領収書

税理士の答え(1つ目:親が買った時の書類)

  • 5%ルールの直撃。実家Aなら契約書1枚で279万円が0円になる
  • 探す書類:売買契約書、領収書、住宅ローンの契約書・返済予定表、建築請負契約書、登記の権利証に挟まった見積書。通帳の振込記録でも認められることがある★
  • 片付け業者に「書類は全部残して」と最初に言う。遺品整理で真っ先に捨てられるのが書類

売れない家の場合売値が小さいので影響も小さいが、農地・小屋を含めて売る時に効く

テロップ
契約書1枚=279万円片付けの前に書類
笹岡

2つ目の領収書は、何に効くんですか

税理士の答え(2つ目:片付け・解体の領収書)

  • 片付け費用は、売るための片付けなら「譲渡費用」として利益から引ける場合がある★。相続税の計算では引けない
  • 解体費も、売るための解体なら譲渡費用★。放置した末の行政代執行の費用は引けない
  • 領収書がないと何も引けない。片付け業者・解体業者の請求書は「誰が」「何のために」払ったかが分かる形で残す
  • 目安:戸建ての片付けで50〜100万円★。売れない実家Bは「片付けたら100万円で売れた」がある。片付け費用は税金の経費であり、売れる家に変える投資
テロップ
捨てない書類は2種類売るための片付け・解体は譲渡費用相続税からは引けない

3年以内にケリをつけない

18:00–21:30

特例が使えなくなる

笹岡

ここで期限の話です。いつまでに何を決めないといけないんですか

税理士の答え(期限は「3年」)

  • 相続登記(実家の名義を親から相続人に変える手続き)は2024年4月から義務。相続を知った日から3年以内。しないと10万円以下の過料★。2024年より前に亡くなった親の家も対象で、2027年3月末が期限★
  • 兄妹で分け方が決まらない時は、「自分が相続人です」とだけ届け出る「相続人申告登記」で期限を守れる★。分け方が決まったら、そこから3年以内に本当の登記
  • 名義を決めるということは、「誰が税金を払い、誰が売り、誰が最後に手放す費用を負うか」を決めること。②で話し合ったことを、3年以内に形にする
  • 期限はもう1つ。相続税がかかる家は10か月以内に申告。かからない家でも、売る時の特例は「3年目の年末」。つまり実家の相続は「3年」で動く
テロップ数字
相続登記は3年以内・過料10万円相続税は10か月売却の特例は3年目の年末
笹岡

売る時の特例って具体的に何がありますか

税理士の答え(空き家特例を丁寧に)

  • 相続した親の家を売る時の「空き家の3,000万円特別控除」。利益から3,000万円引ける。実家Aなら利益1,375万円がまるごと消えて税金0円
  • 条件:昭和56年5月31日より前に建てた家/マンションでない/亡くなった親が一人暮らしだった(老人ホーム入所は条件付きで可★)/相続してから貸したり住んだりしていない/相続から3年目の年の12月31日までに売る/売値1億円以下/耐震にするか壊して渡す(買主が翌年2月15日までに壊すのでも可★)
  • 相続人が3人以上だと1人2,000万円に減る★。期限は2027年12月31日の売却まで★
  • 相続税を払った人には「取得費加算の特例」(払った相続税を買った値段に足せる)。空き家特例とどちらか選ぶ★
  • 市役所の「被相続人居住用家屋等確認書」が要る。売った後では取れない書類もある★
笹岡

実家Aなら279万円が0円になる。でも3年目の年末を過ぎたら?

税理士

この特例は使えない。契約書もなければ、279万円をそのまま払うことになる

笹岡

同じ家を同じ値段で売るのに、売る日が違うだけで279万円

税理士

そう。売れる家の期限は3年目の年末。そこから逆算して動く

テロップ数字
空き家特例3,000万円3年目の年末を過ぎると279万円3年目の年末・2027年末
笹岡

売れない実家Bでも関係ありますか

税理士の答え売れない家の場合

  • ある。100万円で売れたとする。5%ルールなら利益95万円で税金約19万円。空き家特例が使えれば0円。金額が小さくても確認する
  • 解体して土地だけ売る場合も空き家特例は使える。ただし「壊してから売れるまで」の間は固定資産税が6倍に戻る。壊すのは買い手の目処が立ってから
テロップ数字
100万円で売れても約19万円→0円解体して売るのも可

解体費用を甘く見る

21:30–24:30

相続財産が負動産しかない場合は、相続放棄も選択肢

笹岡

ボロボロだから先に壊して更地にしよう、はダメですか

税理士の答え

  • 解体費の目安は◯◯万円(庄内の見積もりで埋める★)
  • 固定資産税:壊した翌年から6分の1の特例が外れる。売れるまで最大6倍を払う
  • 相続税:解体費は相続税の計算で引けない(相続が起きた後の費用だから)★。「壊してから評価を下げる」はできない
  • 空き家特例:壊して売るのは可。ただし壊すのは「買い手が決まってから」。契約で「引き渡しまでに売主が解体」にすれば、6倍の期間が最短になる
  • 売れない家の場合壊しても土地が売れないなら、更地の固定資産税を払い続けるだけ。壊す前に「土地に買い手(隣地・集落・自治体)がいるか」「国庫帰属の要件に乗るか」を確かめる。国庫帰属は建物があると申請できないので、解体は「国庫帰属の審査に通る見込みが立ってから」
テロップ数字
解体費◯◯万円壊した翌年から6倍解体費は相続税から引けない
笹岡

壊さずに手放す出口はありますか。隣の人にタダで譲る、0円物件サイトに出す、という手があります。税金はどうなりますか

税理士の答え(壊さずに手放す出口)

  • 個人から個人へタダで譲ると、税金がかかるのは「もらった側」(贈与税、相続税評価額で計算、年110万円まで非課税)。譲る側には税金なし
  • 負動産は評価額が小さいので、もらう側の贈与税も小さいか0円になることが多い。ただし農地・山林は倍率方式で評価が残る。事前に計算して相手に伝えると話が進む
  • 自治体や法人に寄付する場合は時価で売ったとみなされる「みなし譲渡」があるが、負動産なら時価が低く税金はほぼ出ない★
  • 国庫帰属:審査手数料1筆1万4,000円、引き取り後の負担金は原則20万円(農地・山林は面積で変わる★)。建物は壊しておく。負担金は税金の経費にならない
テロップ数字
贈与税はもらう側国庫帰属は20万円〜
笹岡

それでも費用が重い時、相続放棄はどうですか。父の遺産は預金2,000万円と実家B。預金はもらいたい。実家Bはいらない

税理士の答え(相続放棄と限定承認)売れない家の場合

  • 相続放棄は「全部か無しか」。実家Bだけ放棄はできない。放棄すれば預金2,000万円も手放す
  • 遺産が負動産しかない:相続放棄が選択肢になる。期限は相続を知ってから3か月以内
  • 預金などもある:放棄すると預金も失う。②の「実家Bを1人に寄せて、引き受ける人に預金を多く分ける」に戻る
  • 「限定承認」(プラスの範囲でしかマイナスを引き継がない制度)は相続人全員で3か月以内、しかも税金の罠がある。限定承認すると、亡くなった親が全財産をその日の時価で売ったとみなされ、譲渡所得税を準確定申告で払う★。実家Bのような負動産では税額は小さいが、他に値上がりした資産があると大きい。実務ではほとんど使われない
  • 相続放棄の手続きの詳細は司法書士回で
笹岡

負動産は、相続放棄の対象というより、遺産分割で『費用込みで誰が引き受けるか』を決める対象なんですね

税理士

そう。捨てられないなら、値段をつけて引き受ける

テロップ
放棄は全部か無しか負動産しかないなら放棄も選択肢(3か月)限定承認は税金の罠

自分だけで判断する

24:30–27:00

税理士、司法書士、不動産業者などに相談しましょう

笹岡

ここまでの6つ、振り返ると全部『1人で決めて、後から専門家に聞いた』で起きてますね

税理士

そう。聞く順番と、誰に何を聞くかさえ知っていれば、ほとんど防げる

税理士の答え(誰に何を聞くか)

  • 不動産業者(宅建士):売れるか・いくらか・買い手がいるか
  • 税理士:特例が使えるか・期限・税額。相続税がかかる規模の家なら、負動産の評価を下げる。無道路地・不整形地・がけ地・地積規模の大きな宅地の評価減、農地・山林は倍率と区分の確認★。「売れない土地に相続税を払う」を防ぐ
  • 司法書士:相続登記・相続人申告登記・相続放棄・家族信託・国庫帰属の手続き
  • 解体業者・片付け業者:見積もり(3社)

税理士の答え(聞く順番)

  • まず「売れるか」を不動産業者に聞く
  • 次に「税金と期限」を税理士に聞く
  • 最後に「名義と手続き」を司法書士に頼む
  • 売れる家の場合値段が分かったら、3年目の年末より前に税理士に空き家特例が使えるかを確かめる
テロップ
売れるか→税金と期限→名義と手続き見積もりは3社
笹岡

売れない実家Bだと、どうなりますか

税理士

専門家ごとに同じ説明を繰り返すのが一番しんどい。窓口をひとつにしたほうがいい

笹岡

そのために作ったのが、庄内の『空き家のよりどころ』です

売れない家の場合不動産業者・税理士・司法書士・解体業者に同じ説明を4回するより、窓口をひとつにする

テロップ
売れない家こそ窓口はひとつ

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3まとめとCTA

27:00–29:00

まとめ(税理士が7つを30秒で)

  1. 相続税0円で放置しない
  2. 腹を割って「誰が相続し、誰が管理するか」を決める
  3. とりあえず共有にしない
  4. 買った時の書類と片付け・解体の領収書を捨てない
  5. 3年目の年末までにケリをつける
  6. 解体費用を甘く見ない、負動産しかないなら放棄も選択肢
  7. 1人で決めずに専門家に聞く
笹岡

売れる家は3年目の年末が期限。売れない家は相続した年が期限

CTA

  • 庄内に実家がある人は「庄内 空き家のよりどころ」で無料相談。税理士・司法書士・解体・片付けをひとつの窓口で
  • 全国の人は概要欄の「実家が売れるか3つのチェック」「放置コスト年額の計算表」
  • 次回:司法書士回「相続登記・相続放棄・国庫帰属、手続きの全部」

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収録前に税理士に確定してもらう項目(★)

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撮影メモ

  • 前提講座(1章)はホワイトボードで「3つの税金」「基礎控除の式」「利益の式」の3枚だけ書く。ここで離脱させない
  • 7つは番号テロップを固定。各項目の終わりに「売れない家なら→」の赤テロップ
  • 実家A・Bの数字は2列で並べて、279万円と年20万円→60万円を毎回戻す。⑤の「3年目の年末を過ぎると279万円」が山場
  • ⑦の「誰に何を聞くか」は4行のフリップ1枚にする
  • 実家Bの映像(農地・小屋つきの空き家)を笹岡が事前に撮る

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空き家相続チャンネル/税理士インタビュー台本(2026-09-28版)

数字・要件は台本作成時点の理解です。★の項目は収録前に税理士が確定します。